Works - Sculpture
落葉
Fallen Leaf
2007
H5 x W33 x D23cm
パート・ド・ヴェール
pate de verre
故郷・京都で一人、道を歩いているとき、
ひらりと舞い落ちた燃えるような一枚の落葉が脳裏に焼きついている。
紅葉した落葉の鮮やかな色、
日光にかざすとくっきり浮かび上がる葉脈、
葉の表裏の質感の違い、
虫食いによる葉の表情、
水に映りこむ赤い影。
その葉は、寒さが訪れる秋、
深紅に染まり、落葉して、生涯を終えたのだ―。
鮮やかな色に着替えることは、
残りのありったけの生命力をふりしぼって
最後のメッセージを発しているようであり、
虫食いは、その葉の一生の出来事を物語っているようである。
そして、土に返り、次の子孫へと語り継いでいく。